はじめに
「会社を辞めたい。」
そう思った瞬間、少しだけ心臓が早く動く。
頭では分かっていても、すぐに動けない。
「辞めたいけど怖い」という気持ちを抱えて、
またいつもの朝を迎える──そんな人は、きっと少なくない。
辞めたいのに動けない理由
私たちは「我慢=美徳」で育ってきた。
仕事を辞めることは“逃げ”だと、どこかで刷り込まれている。
だから「辞めたい」という気持ちが出てきても、
その瞬間に「でも…」「自分が悪い」とブレーキをかけてしまう。
でもね、本当に怖いのは“辞めること”じゃなくて、
“これから先どう生きていけばいいのか”が見えなくなること。
その不安こそが、あなたを立ち止まらせているんだと思う。
「逃げ」じゃなく「守り」と考えてみる
もし今の職場がつらくて、息苦しくて、
毎朝ベッドから起き上がるのが精一杯なら、
それは「逃げ」ではなく「心を守る行動」。
無理を続けることは努力じゃなく、
“ゆっくり壊れていくこと”かもしれない。
だから、辞めたいと思うのは弱さではなく、
「もう限界だよ」という心のサイン。
小さく“やめる準備”を始めてみる
いきなり退職願を出さなくてもいい。
まずは、「辞めたらどうするか」をメモに書いてみよう。
- どんな暮らしをしたいか
- どんな働き方をしてみたいか
- 何が怖いのか、何が安心なのか
頭の中にある不安を“外に出す”だけで、
少しずつ整理されていく。
紙に書くことで、心にスペースができるから。
周りに理解されなくても大丈夫
「もったいないよ」「もう少し頑張れば?」
そう言われると、余計に苦しくなる。
でも、あなたの痛みはあなたにしか分からない。
他人に説明できなくても、
“自分がつらい”と感じていること自体が事実なんだ。
生き方を変える決断に、
他人の承認なんて、いらない。
怖い気持ちがある=希望がある
「怖い」と感じるのは、
あなたの中に“まだ希望がある”から。
本当に何も望まなければ、もう怖くもない。
不安を感じるのは、
「もっと自分らしく生きたい」と願っている証拠。
その気持ちを、どうか否定しないで。
さいごに
辞めたいけど怖い。
その気持ちは、正しい。
むしろそれは、心がまだ“感じられている”ということ。
焦らなくていい。
泣きながらでも、立ち止まりながらでもいい。
あなたの人生は、あなたが静かに選び直していい。
辞めたいと思えるのは、
“まだ自分を諦めていない”証拠。
── 社内ニート経験者ぽしゃより


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