社内ニートから転職して気づいた、“自分を取り戻す”ということ

生き方のリセット術

はじめに

「もう限界だ」と思いながらも、
何も変えられない日々を繰り返していた。
周りは忙しそうに動き、自分だけが止まっているような感覚。
その時間の中で、少しずつ「自分」という輪郭がぼやけていった。

でも、転職をしてみて気づいた。
あの静かな時間は、
“失った時間”ではなく“取り戻すための準備期間”だったんだ。


辞めた瞬間、世界が色を取り戻した

新しい職場に初めて通った朝。
街の音、通勤電車の空気、朝の光――
どれも同じはずなのに、なぜか鮮やかに見えた。

「会社を辞める=終わり」だと思っていたけど、
実際は“再生”の始まりだった。
心の緊張がゆるんだとき、
世界はちゃんと自分に色を返してくれる。


暇だった時間が教えてくれたもの

社内ニートだった時間、
「何もしていない自分」を責め続けていた。
けれど今振り返ると、
あの時間は、静かに自分を観察できた貴重な時期だった。

仕事がないからこそ見えたこと。
「私はどんな環境で息がしやすいのか」
「何をしているときが苦しくないのか」
そんなことに気づく“内省の時間”だったんだと思う。


小さな挑戦から、人生は動き出す

転職といっても、最初から順調だったわけじゃない。
緊張で手が震えたし、
「ここでも同じことになったらどうしよう」と何度も不安になった。

でも、少しずつ仕事を覚え、
「ありがとう」と言われるたびに、
凍っていた自分の一部が溶けていくような気がした。

人生は、大きな一歩で変わるんじゃなくて、
“小さな挑戦の積み重ね”でゆっくり動いていく。


リセットじゃなくて、リスタート

あの頃の私は、「やり直す」ことばかり考えていた。
でも、転職してから分かった。
過去を消すんじゃなくて、
“持ち直す”ことこそが、本当のリセットなんだと。

社内ニートの時間があったから、
今の私がある。
何もできなかったあの日々が、
ちゃんと今の私を支えてくれている。


さいごに

もし今、会社で時間が止まっているように感じている人がいたら、
どうか焦らないでほしい。
動けない時間にも、意味がある。
その沈黙の中で、心は静かに回復している。

あの静かな時間があったから、
今の私がいる。

── 社内ニート経験者ぽしゃより

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